痔や炎症性腸疾患、大腸がん、排便障害など、大腸・肛門の疾患に対して専門性の高い診療。
当院は、大腸・肛門の疾患の診断・治療に長年力を入れて取り組んでいます。大腸肛門病専門医(日本大腸肛門病学会認定)、消化器外科専門医(日本消化器外科学会認定)、消化器病専門医(日本消化器病学会認定)が在籍しており、専門性の高い治療を提供しています。
「肛門の病気なら渡辺」と言っていただけるほどに、痔核、痔瘻、裂肛という「三大肛門疾患」の治療実績が豊富です。大腸の疾患については、大腸がんの診断・手術治療をはじめ、特定疾患の潰瘍性大腸炎やクローン病の治療も行っています。
また、排便障害外来を開設し、便をスムーズに出せない症状が長期間に渡って続く、意思に反して便が漏れ出す便失禁、過敏性大腸炎など、排便に関するお悩みにも対応しています。これらの症状の原因を見つける専門的な検査を行い、適切な治療をご提案しています。
6つの診療科の医師による幅広い診療。救急医療や在宅医療にも対応しています。
医療ニーズは多様化し、診療科は細分化するなか、専門性を高めながら、地域の皆様のニーズに応える診療ができるよう幅広い診療科の展開も図っています。外科、こう門外科、整形外科、循環器内科・内科、小児外科の常勤医師が診断力の高さと幅広い知識を持つ医師がそれぞれの専門科の治療を行うとともに、愛媛大学等から招いている非常勤医師と連携を図ることによって幅広い診療を可能にしています。総合診療科的な役割を持ち、高度な専門治療が必要だと診断した場合は、その疾患に対する特別な検査や治療が受けられる基幹病院などにおつなぎします。
また、当院は松山市の救急指定病院としての役割も担っており、当番日には救急医療を提供しています。一般外来診療から入院加療、救急医療、在宅医療、終末期医療までに対応できる体制を整え、地域の皆様の受け皿となる病院をめざしています。
先端の検査機器と優れた検査技術で正確な検査結果を迅速に提供します。
病気の発見や診断、治療効果の確認には、各種検査が重要になってきます。当院は、一般外来、救急医療、手術治療、入院加療など、それぞれで必要になってくる検査結果を迅速に得られるように、検査体制の充実を図っています。血液や尿、便などの検体検査や、心電図・超音波検査・肺機能検査などの生理検査を行う臨床検査室、内視鏡を用いて消化管の検査を行う内視鏡センターを備えています。また。オープン型MRIやマルチスライスCT、X線透視検査など、高精度な検査を実現する検査機器を導入しています。専門技術を持つ医師や検査技師が先進の機器を用いて検査を行い、正確な結果を提供します。
声にならない思いを心で感じとり、ぬくもりのある治療とケアを提供。
「医は心」と言われるように、治療には医療の知識と技術に加え、心が大事だと考えます。当院は「心と心の対話」を理念として掲げ、患者さんの心に寄り添う医療の提供をめざしています。まず、患者さんの声に耳を傾け、さらに声にならない患者さんの悩みや不安、苦痛、要望にも思いを至らせます。医療のプロとしての視点に加え、患者さんや患者さんのご家族の立場になって考えた上で、患者さんの病状と思いに合った最善の治療法をご提案します。
職員一人ひとりが豊かな人間性を磨く努力を続け、人間の多様性を尊重し、患者さんと心を通わせる関係性を育みます。さらに、職員同士間のコミュニケーションや地域の方々とのつながりを大切にし、地域の皆さまに心あたたかな治療とケアを提供する病院づくりに取り組んでいます。